Port du tigre

愛してやまないオリンピック・ドゥ・マルセイユについて。

リーグ・アン第26節 vsスタッド・レンヌ戦に向けて

前節のアミアンSC戦では、2-0で勝利を収めるも左右に揺さぶられると脆いことを改めて露呈したOM。

今節対戦するスタッド・レンヌは、UEFAヨーロッパリーグ・ラウンド32にてスペインのレアル・ベティスを破り勢いに乗っています。OMは4連勝を懸けて、レンヌの本拠地であるスタッド・ドゥ・ラ・ルート・デ・ロリアンに乗り込みます。

 

間違いなくあるであろう疲労。試合の進め方がカギになる。

前述のとおりレンヌはヨーロッパリーグを戦っています。試合が行われたのは日本時間2月22日(金)午前2時30分。今節は同2月25日(月)午前1時キックオフ。勢いこそあれど、アウェイで繰り広げた激闘の疲労は蓄積されている筈です。メンタル的にはレンヌが上回るかも知れませんが、OMとて上位争いの真っただ中。怪我人も内転筋を痛めてしまったストロートマンのみ。コンディションの優位を活かして、試合を巧く運びたいですね。疲労が溜まっていることから、後半になれば必ずその影響は表れます。ホームの大声援を受けて一気呵成に来るであろう前半をいなすことができれば、勝率はグッと上がるのではないでしょうか。

 

ポジポイント①~コンディションと連携が万全ではないであろうバロテッリの躍動~

前節でもゴールを決め、加入4試合で3得点と爆発しているFWマリオ・バロテッリ。しかし試合中には、自らへのパスを巡って何度もチームメイトとやり取りとする場面が見られました。ガルシア監督もインタビューで度々答えていますが(実況アナウンサーの西達彦さん談)、まだまだ連携・コンディション共に万全ではないとのことです。逆を返せば、そんな状態でも得点を量産してくれているということ。試合を観る限りでもツートップの相方を務めるFWヴァレール・ジェルマンの献身性もあり、現在採用している4-4-2のフォーメーションとの親和性は高そうな印象を受けます。視野が広くて身体も強く、シュートやパスの上手さも兼ね備えている彼は、相手を選ばないFWであると考えています。今節も大暴れに期待しましょう!(ただし大暴れして退場だけは勘弁・・・)

 

ポジポイント②~若手CBの成長~

ここ最近のOMはラミが軸となり、相方はロランドか本職がボランチであるルイス・グスタヴォが務めていました。しかしラミが怪我で離脱して以降は、コンディション等の影響でメンバーを完全に固定できるまでには至っていませんでした。しかし、未勝利地獄を抜け出した辺りから新加入のドゥイエ・チャレタ・ツァルとユース出身のブバカル・カマラが頭角を表します。カマラは若手とは思えない落ち着きと、ボール捌きの巧さを買われボランチサイドバックで出場することが殆どでした。しかし、ここに来て本職のCBでも存在感を出し始めています。ツァルは空中戦に絶対の強さを持つ若きクロアチア代表選手です。去年の夏に加入した当時は期待されながらもチームに馴染めていない印象でしたが、今ではすっかり欠かせない選手になりました。最後列からのビルドアップも苦にしない彼らの台頭は、激しさを増す上位争いに身を置くチームにあって非常に大きなものになっています。

 

対するレンヌは元祖天才のアテム・ベナルファや爆速サイドアタッカーであるイスマイラ・サールを擁し、OMディフェンスの脅威になり続けるでしょう。しかし、逆転でのCL圏内を目指すOMは連勝し続けなければなりません。今夜も勝って、さあ4連勝だ!Allez l'OM!!